千葉東方沖~茨城沖~福島沖

 2月28日~3月1日にかけて、千葉県東方沖茨城県沖福島県沖にかけての太平洋の海底で、4回連続して、震度5弱~震度4の地震が発生しました。特に、今朝7時半頃の地震では、茨城県東海村で震度5弱を記録したため、東海村の「東海第二原子力発電所」と「核燃料加工工場」への影響が心配されて、ニュースでもそのことが報じられました。

 茨城県沖では、3月1日に震度5弱が、2月28日と2月8日と1月28日の3回、震度4が起きています。その前の同規模の地震が昨年の9月15日と13日の2回なので、今回は昨年の「3.11」の余震には見えません。
 また、千葉県東方沖では、昨年4月の21日と12日に震度5弱が起きて以来、今年2月29日まで震度4以上がなかったため、これも「3.11」の余震とは思えません。2月29日のマグニチュード5.8は、1月1日鳥島近海7.0、2月14日茨城県沖6.2に次ぐ、今年に入って3番目の規模です。

 
 HamadoriWarEd2一方、福島県沖では今年、2月29日の震度4の前は、1月23日の震度5弱、1月12日の震度4が起きています。昨年、福島県沖では、震度5強が9月29日と7月31日と3月11日の3回あり、震度5弱は6回、震度4は 41 回起きています。昨年2月10日~今年2月28日のトータルでは、ここが日本一の「地震の巣」になっています。 因みに、昨年3月12日~8月5日までは、福島県浜通りが日本一でした。昨年4月11日には「井戸沢断層」が動いて、福島県浜通りでM7.1、震度6弱を記録しています。YorunomoriEdTower27
 この福島県浜通りでは、三陸沖を震源とする
「3.11」の本震で震度6強を観測しました(左上写真)。この直後に、東京電力の「新福島変電所」と結んで「福島第一原子力発電所」へ6万6千Vの「交流電源」を供給していた、唯一の鉄塔である「夜の森(ヨノモリ)2号線の27号鉄塔」が倒壊しました。
 これが、その後の「代替電源」の枯渇⇒「冷温停止」失敗の問題に繋がって行きました。
 右上のGoogle航空写真をダブルクリックすると、在りし日の鉄塔(発電所西側の津波が及ばない高所に立地)が見えます。


 東北日本と西南日本を分ける「棚倉構造線」の北側には幾つかの活断層が知られています。上述の「井戸沢断層」とよく似た地下構造を持つとされる「双葉断層」は、上記の発電所に近い山際を、ほぼ南北に、福島県いわき市から宮城県岩沼市まで、「阿武隈帯」と「南部北上帯」を区切る「畑川構造線」のすぐ北側に、約100km連続しています。政府の地震調査委員会の昨年6月9日の発表によると、この断層が動いた場合の「地震規模はM6.8~7.5程度。M6.9の地震で、福島県沿岸部で震度6強以上の揺れが想定される」そうです。

 上述の夜の森線No.27鉄塔の立地点の崩壊状況は、東京電力提供の以下の資料内の写真で分かります: http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110516j.pdf。
 また、『東京電力(株)福島第一原子力発電所構内の夜の森線No.27鉄塔近傍の盛土の崩壊原因に関する報告及び原子力発電所等の外部電源信頼性確保に係る追加報告(送電鉄塔(電源線)の基礎の安定性評価等について)』は、経産省の原子力安全・保安院が東京電力から受理した報告書で読めます: http://www.meti.go.jp/press/2011/02/20120217009/20120217009.html。
 この資料は、今年2月17日のNewsReleaseです。目を通せば、それなりのことが分かるようになっています。

 日本は、地球の0.3%の表面積ながら、世界中の10%に及ぶ地震が起きている国です。その日本に、世界の13%の原子力発電所が密集しています。地震と原子力発電所が密集すれば、今後も、「3.11」を上回る事態が発生しても、不思議ではありません。

 もうじき「3.11」から1年になります。海溝型やトラフ(舟状海盆)型の巨大地震について、予知する(後付け解説ではなく)ためには何が足りないのでしょうか?
 このところ頻発する、太平洋側の沖合を震源とする地震について、公式の解説が得られない中、太平洋沿岸に棲む人々にとっては、不安を拭い切れない日々が続きます。 

元日からナイフル

 明けまして、おめでとうございます。今年も、「銚子ジオパーク推進市民の会」をよろしく、お願いします。
 元日は重い曇り空で、6時46分の初日の出も、雲間からの暁光のみで日輪は見えず、「日出づるまち銚子」を、撮影のために訪れた人々も、少し残念そうでした。

 驚いたのは昼過ぎの地震。国立競技場のFC東京X京都サンガの観戦でマッタリしていたところへ、突然ミシミシ。緩い揺れが案外長く続き、震源地では大きな地震ではないかと想像しました。気象庁によると:
 「1日午後2時28分ごろ、関東と東北の広い範囲で震度4の地震があった。震源地は鳥島近海北で、震源の深さは約370キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.0と推定される。」
 千葉県では、震度4が千葉中央区・市原市・鴨川市・印西市・いすみ市、それ以外の千葉県全域で震度3を記録しました。岩手から神奈川までの沿岸部だけでなく、福島・茨城・栃木・埼玉・新潟・山梨・長野までの内陸を含め、東日本の広域で震度3~4を記録した地震でした。

 
 ShinkaiTansaChikyu 東京の南約600kmの鳥島(東京都八丈支庁)近海が震源地でさえこの揺れですから、もし、房総沖が震源地だったら…と思うと、ぞっとします。「東北地方太平洋沖地震」の深さ約24kmに比べると、深さ約370kmというのは、随分と深い震源です。上部マントルの半ば辺りでしょうか?
 地球深部探査船「ちきゅう」(右写真)にも、最近の太平洋の海底の調査結果などを発表して、地震予知に役立ててほしいものです。
 因みに「なゐふる(ナイフル)」は地震の古語。「なゐ」は大地、「ふる」は震動するの意。 

豊里小が立地する地層など

Toyosato_20120202143011 豊里小への出前授業で、豊里地域を訪れたこの機会に、地域の地層に関連することなどを、少し追加します。右のGoogle航空写真をダブルクリックすると、建物の名前が読めます。

 豊里小は、JR成田線の豊里駅西側にあり、利根川沿いの沖積平野から、小高い下総台地の東縁へ切り替わる位置に立地しています。南西に隣接する『御嶽神社』は既に台地側で、南東から北西へ台地の法面を覆うように、開墾を避けた森林が続いています。
 台地上面では、葉が肉厚で潮風に強いキャベツ以外に、海から遠く、やや気温が低いため、葉の柔らかい大根の作付が多くなっています。地図上で水田と記載されている多くの場所が、減反もあって、これらの野菜畑に変わっています。

 この辺りでは、海成の犬吠層群に属する50万年前の豊里層が、200万年~70万年前の飯岡層の上に平行に堆積し、ともに北西へ緩やかに傾斜(10kmで25m下がる)し、その上を20万年前の香取層が不整合に覆っています。表面は関東ローム層です。豊里層は泥質砂岩で、猿田神社と刑部岬を結ぶ線の西側から始まります。

 上位の砂質の香取層を通ってきた地下水は、豊里層に滞留し、豊里層の傾きにしたがって、台地の辺縁に流れ、下位にあたる不透水性の豊里層の上面から湧水します。

 一方、御神水のある『猿田神社』の周辺には豊里層が存在せず、帯水層は倉橋層です。倉橋層の上を香取層が覆っています。 御神水は、倉橋層の上面から湧き出しています。

 香取郡は豊里の北西隣に位置する東庄町から始まりますが、豊里の南東隣に位置する銚子市内の椎柴駅の南西の崖が、香取層の模式地になっています。
livedoor プロフィール
最新コメント
記事検索
タグクラウド
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
livedoor 天気
  • ライブドアブログ