2012年03月

黒生漁港沖21.8km、深度10km、M6.1

JishinIdoKeidoEd0314 昨夜9時5分の地震は、震源地の直近である銚子の黒生漁港沖21.8km、深度10km、M6.1で、銚子市と神栖市が震度5強、旭市と日立市が震度5弱でした。左のGoogle地図を見ると、震源が、如何に銚子に近いかが分かります。
 ドンと突き上げるような縦揺れで、千葉県内で、死者1、負傷者1を記録しています。銚子市内では、建物損壊5件、ブロック塀や石塀の倒壊が3件確認された他、東小川町の市道で、長さ約10mに亘り、液状化が確認されたということです。最近は、液状化を避けるため、銚子市内でも、人々が硬い地盤を求めて移動しているというローカル情報もあります。

JishinMapEd031400-151550 右図は、気象庁の『最新の地震活動状況(速報)』の「3/14 00:00~3/15 15:50」です。昨日、今日と、太平洋側に、如何に地震が多発しているかが分かります。この図では、は最新1時間に発生した地震、は情報発表した地震を示します。左図をダブルクリックすると、各地のマグニチュードと震源の深度について詳細が分かります。図内の左端の数字は緯度を表します。

 昼12:00 の YomiuriOnline は、以下のように報じました:
「14日に起きた三陸沖、千葉県東方沖の地震は、太平洋プレート(岩板)とその上の陸側のプレートの内部で、地盤に力が加わって断層がずれたものとみられる。
 東日本大震災でそれまで押し合っていた二つのプレートの境界が破壊され、力のかかり方が変わった影響とも考えられ、さらに大きな地震が起きる可能性もある。」

 今日のNHKのWeb特集を、以下に抜粋します:
「専門家や気象庁は、巨大地震から日数が経過するなか、震源域の近くでは地震が減少しているのに対し、震源域からやや離れている福島県や茨城県の沿岸や内陸、そして今回地震が起きた千葉県東方沖では、活動が活発になっていると説明しています。今後も、今回のような規模の地震が起きるおそれがあり、注意が必要です。」
「マグニチュード9.0という巨大地震によって、日本列島の力のバランスは大きく変わっています。余震や周辺地域の地震には引き続き、十分注意が必要です。」

千葉東方沖~茨城沖~福島沖

 2月28日~3月1日にかけて、千葉県東方沖茨城県沖福島県沖にかけての太平洋の海底で、4回連続して、震度5弱~震度4の地震が発生しました。特に、今朝7時半頃の地震では、茨城県東海村で震度5弱を記録したため、東海村の「東海第二原子力発電所」と「核燃料加工工場」への影響が心配されて、ニュースでもそのことが報じられました。

 茨城県沖では、3月1日に震度5弱が、2月28日と2月8日と1月28日の3回、震度4が起きています。その前の同規模の地震が昨年の9月15日と13日の2回なので、今回は昨年の「3.11」の余震には見えません。
 また、千葉県東方沖では、昨年4月の21日と12日に震度5弱が起きて以来、今年2月29日まで震度4以上がなかったため、これも「3.11」の余震とは思えません。2月29日のマグニチュード5.8は、1月1日鳥島近海7.0、2月14日茨城県沖6.2に次ぐ、今年に入って3番目の規模です。

 
 HamadoriWarEd2一方、福島県沖では今年、2月29日の震度4の前は、1月23日の震度5弱、1月12日の震度4が起きています。昨年、福島県沖では、震度5強が9月29日と7月31日と3月11日の3回あり、震度5弱は6回、震度4は 41 回起きています。昨年2月10日~今年2月28日のトータルでは、ここが日本一の「地震の巣」になっています。 因みに、昨年3月12日~8月5日までは、福島県浜通りが日本一でした。昨年4月11日には「井戸沢断層」が動いて、福島県浜通りでM7.1、震度6弱を記録しています。YorunomoriEdTower27
 この福島県浜通りでは、三陸沖を震源とする
「3.11」の本震で震度6強を観測しました(左上写真)。この直後に、東京電力の「新福島変電所」と結んで「福島第一原子力発電所」へ6万6千Vの「交流電源」を供給していた、唯一の鉄塔である「夜の森(ヨノモリ)2号線の27号鉄塔」が倒壊しました。
 これが、その後の「代替電源」の枯渇⇒「冷温停止」失敗の問題に繋がって行きました。
 右上のGoogle航空写真をダブルクリックすると、在りし日の鉄塔(発電所西側の津波が及ばない高所に立地)が見えます。


 東北日本と西南日本を分ける「棚倉構造線」の北側には幾つかの活断層が知られています。上述の「井戸沢断層」とよく似た地下構造を持つとされる「双葉断層」は、上記の発電所に近い山際を、ほぼ南北に、福島県いわき市から宮城県岩沼市まで、「阿武隈帯」と「南部北上帯」を区切る「畑川構造線」のすぐ北側に、約100km連続しています。政府の地震調査委員会の昨年6月9日の発表によると、この断層が動いた場合の「地震規模はM6.8~7.5程度。M6.9の地震で、福島県沿岸部で震度6強以上の揺れが想定される」そうです。

 上述の夜の森線No.27鉄塔の立地点の崩壊状況は、東京電力提供の以下の資料内の写真で分かります: http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110516j.pdf。
 また、『東京電力(株)福島第一原子力発電所構内の夜の森線No.27鉄塔近傍の盛土の崩壊原因に関する報告及び原子力発電所等の外部電源信頼性確保に係る追加報告(送電鉄塔(電源線)の基礎の安定性評価等について)』は、経産省の原子力安全・保安院が東京電力から受理した報告書で読めます: http://www.meti.go.jp/press/2011/02/20120217009/20120217009.html。
 この資料は、今年2月17日のNewsReleaseです。目を通せば、それなりのことが分かるようになっています。

 日本は、地球の0.3%の表面積ながら、世界中の10%に及ぶ地震が起きている国です。その日本に、世界の13%の原子力発電所が密集しています。地震と原子力発電所が密集すれば、今後も、「3.11」を上回る事態が発生しても、不思議ではありません。

 もうじき「3.11」から1年になります。海溝型やトラフ(舟状海盆)型の巨大地震について、予知する(後付け解説ではなく)ためには何が足りないのでしょうか?
 このところ頻発する、太平洋側の沖合を震源とする地震について、公式の解説が得られない中、太平洋沿岸に棲む人々にとっては、不安を拭い切れない日々が続きます。 
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