Yagimachi_20120208 05042磯見川水系は、下総台地を流れ、崩壊した通漣洞辺りで太平洋に注いでいます。
 縄文から中世までの下総台地(銚子を含む)においては、東部よりも、この磯見川水系の台地上で文化が発達していたことが、今も残る遺跡群から窺われます。その典型が「八木」と名のつく地域です。左のGoogle航空写真をダブルクリックすると、古墳や遺跡の位置が分かります。

 国道126号の坂を飯岡側から登っていく時、左手の台地上に『御嶽神社』『阿弥陀院』『熊野神社』と、神社仏閣が続きます。この辺りは旭市八木です。
 この坂を登りきった辺りに『東光院』があります。近くの国道沿いに豊岡小や第八中学もあり、ここが銚子市八木町の中心部をなしています。
 国道から東光院へと入る道の東側は八祖大塚という地区で、東光院の手前に「八木八祖野菜集出荷所」が、東光院と地続きの国道側に「八祖蔬菜出荷組合」があります。「八祖」という名前は僅かに、ここに残るのみです。

 南側の旭市上永井と銚子市八木町を隔てる崖線より北側の台地のうち、東光院と地続きになった高所の南端部には、2つの重要なスポットがあります。
 一つ目は『アソ神社』で、東光院のほぼ真南に位置します。九州の阿蘇山麓に鎮座する肥後一宮の『阿蘇神社』に由来すると思われます。

 二つ目は『八祖大塚古墳』で、アソ神社の東約150mにあり、径12m×高さ2mの円墳で、「千葉県文化財地図1998」によると、この古墳は古墳時代後期に属するそうですが、現況は古墳のマウンド上に大根栽培のトンネルが並んでいます。