Toyosato_20120202143011 豊里小への出前授業で、豊里地域を訪れたこの機会に、地域の地層に関連することなどを、少し追加します。右のGoogle航空写真をダブルクリックすると、建物の名前が読めます。

 豊里小は、JR成田線の豊里駅西側にあり、利根川沿いの沖積平野から、小高い下総台地の東縁へ切り替わる位置に立地しています。南西に隣接する『御嶽神社』は既に台地側で、南東から北西へ台地の法面を覆うように、開墾を避けた森林が続いています。
 台地上面では、葉が肉厚で潮風に強いキャベツ以外に、海から遠く、やや気温が低いため、葉の柔らかい大根の作付が多くなっています。地図上で水田と記載されている多くの場所が、減反もあって、これらの野菜畑に変わっています。

 この辺りでは、海成の犬吠層群に属する50万年前の豊里層が、200万年~70万年前の飯岡層の上に平行に堆積し、ともに北西へ緩やかに傾斜(10kmで25m下がる)し、その上を20万年前の香取層が不整合に覆っています。表面は関東ローム層です。豊里層は泥質砂岩で、猿田神社と刑部岬を結ぶ線の西側から始まります。

 上位の砂質の香取層を通ってきた地下水は、豊里層に滞留し、豊里層の傾きにしたがって、台地の辺縁に流れ、下位にあたる不透水性の豊里層の上面から湧水します。

 一方、御神水のある『猿田神社』の周辺には豊里層が存在せず、帯水層は倉橋層です。倉橋層の上を香取層が覆っています。 御神水は、倉橋層の上面から湧き出しています。

 香取郡は豊里の北西隣に位置する東庄町から始まりますが、豊里の南東隣に位置する銚子市内の椎柴駅の南西の崖が、香取層の模式地になっています。